内容説明
中世の荘園制・領主制と村落を、地主的土地所有・共同体をキーワードに、統一的に把握し検討を加える。荘園の半済・請負代官制、郷質の成立、荘園文書の変遷などを多角的に論究し、中世社会の歴史像を斬新に描き出す。
目次
第1部 荘園制と中世共同体(荘園制的収取体系の変質と解体;郷質と中世共同体―高質と郷質をめぐって;下司と地頭;十五、六世紀における権門領主の私的武力について)
第2部 中世村落史の課題と史料(中世村落史の課題と展望;中世村落共同体論の現在;荘園文書と中世村落)
第3部 戦後歴史学をめぐって(戦後歴史学と私;地方史研究とは何か;イギリスのアマチュア地方史研究;日本における前近代都市史研究の動向と課題)
著者等紹介
島田次郎[シマダジロウ]
1924年東京都に生まれる。1950年東京文理科大学史学科国史学専攻卒業。現在、中央大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。