内容説明
平安時代中期、藤原氏の権勢下で、官吏として出世する道を閉ざされた中下層貴族たちはどう生きたのか。わが国初の往生伝集を編纂した慶滋保胤の生涯を、源信との関わりなどを通して、浄土思想の発展過程に位置づける。
目次
第1部 平安期一知識人の行動と著作(摂関期における浄土思想の一考察―慶滋保胤について;新出「勧学会記」の発見とその資料性について;十六相讃の全文―佐藤哲英氏の発見の紹介 ほか)
第2部 出家前後から死まで(慶滋保胤の出家前後の諸問題;慶滋保胤書状を考える;慶滋保胤の死―三河入道寂照の入宋に関連して ほか)
第3部 住居と系図(保胤の住居;慶滋保胤の系図)
著者等紹介
平林盛得[ヒラバヤシモリトク]
1933年東京都に生まれる。1955年東京教育大学文学部日本史学科卒業。1955年宮内庁書陵部図書係員。1993年宮内庁書陵部図書調査官退官。現在、宮内庁三の丸尚蔵館専門員
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