内容説明
日蓮は迫害を受けつつも、不屈の布教活動を行なった。録外御書などの遺文の考察をはじめ、佐渡への配流や近代の在家主義運動にいたる教学・教団に関わる諸問題を幅広く検証する。日蓮学研究の力編を収録した画期的書。
目次
日蓮遺文書誌の諸問題(日蓮遺文『録外御書』の書誌学的考察;『某殿御返事』(折紙)の位置とその伝来―新発見の日蓮真蹟書状をめぐって
日蓮遺文『諫暁八幡抄』の曽存真蹟 ほか)
日蓮教学の諸問題(法華円教と一念三千;執権北条氏と『立正安国論』;転換点としての佐渡―台密批判との関連において ほか)
日蓮教団の諸問題(直弟による日蓮聖人の尊称;重須談所の教育史的考察;古版の身延山図 ほか)