内容説明
承久の乱を乗り越えた幕府では、執権北条義時が没し、義時後家伊賀氏とその兄弟が企てた一条実雅・北条政村の将軍・執権擁立計画を封じ、北条泰時が執権に就任する。大江広元・北条政子ら、幕府草創以来の大物が相ついで没するなか、摂関家出身の藤原頼経が将軍に就任し、新御所の造営も行われ、幕府政治は新たな段階へと移行してゆく。
目次
吾妻鏡 第二十六(貞応元年(一二二二)
貞応二年(一二二三)
元仁元年(一二二四))
吾妻鏡 脱漏(嘉禄元年(一二二五)
嘉禄二年(一二二六)
安貞元年(一二二七))
吾妻鏡 第二十七(安貞二年(一二二八)
寛喜元年(一二二九)
寛喜二年(一二三〇))
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。1970年、東京大学大学院修士課程修了。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授
本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京都生まれ。1988年、東京大学大学院博士課程単位取得。現在、東京大学史料編纂所准教授
西田友広[ニシタトモヒロ]
1977年、島根県生まれ。2003年、東京大学大学院博士課程中途退学。現在、東京大学史料編纂所助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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恵美
2
地震や天文に関する記事が多い。この時代は、重要だったのだな。承久の乱も終わって平和な時代だから、退屈なくらい淡々とした描写が続く。小山朝政&結城朝光&三浦義村ら義時と同世代の御家人、まだ生きていたか。2023/08/25
大谷
1
先生、“臨時の御仏事”とは何ですか!?2022/08/09
AR読書記録
1
なんだろうこの人たち... 何かと言えば陰陽師衆を集めて意見を聞いてばかり.それが幕府のお仕事だったのだろうか... っていうくらい,陰陽師の出番多いです.しかしうまくしたもので,陰陽師たちもそれぞれに判定が違うので,結局お気に召した答えを採用すればよいという.ううむ.陰陽師に宿曜師,地占師,天文博士,僧侶,いろいろ頼む相手はいるものです.いかにも中世的と思いますが,こういう世界観を脱却するのはいつ頃なんだろうな.2013/05/01