内容説明
『体系・日本歴史』の第3巻として執筆され、南北朝内乱から織豊政権までをあつかった通史『大名領国制』。あわせて当該期の政治思想、貨幣と商業・交通、技術と生産に関わる論考17点を収録。前者は、著者が提唱する大名領国制論の出発点に位置づけられ、後者は、中世後期の社会を、生産力の発展を基礎とする社会的分業の進展という視点から解明する。
目次
大名領国制(南北朝内乱;室町幕府体制の展開;経済発展と海外貿易;応仁・文明の乱;戦国大名領の形成;王権強化への道;豊臣政権;大名領国正制論)
中世後期の社会と経済(中世後期の動乱と政治思想;貨幣と土倉;室町戦国の商人と交通;商業・技術・生産力)
著者等紹介
永原慶二[ナガハラケイジ]
1922年7月12日中国大連市に生まれる。1944年東京帝国大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所所員、一橋大学助教授、同教授、日本福祉大学教授、和光大学教授を歴任。経済学博士。2004年7月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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