内容説明
既に締結されている売買・債務契約が破棄される徳政は、日本の中世社会を長期にわたって特色づけている。その徳政を所有観念の発達という視点からだけではなく、戦国期に大きく転換する知行給与・闕所・相続などの知行制との関係から論じる。室町幕府の徳政の系譜を引きつつ独自の性格をもつ諸徳政を考察し、戦国・織豊期社会の全体像の解明に迫る。
目次
第1 天正三年織田信長の徳政について
第2 天正三・四年の織田政権下の徳政
第3 天正三年新地給与と闕所地
第4 徳政と闕所
第5 豊臣政権における公家領給与と徳政
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