戊午叢書<br> 中世惣村史の構造

戊午叢書
中世惣村史の構造

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642025478
  • NDC分類 612.1

内容説明

本書は、中世後期村落共同体の最も代表的形態である惣村を、農民闘争、灌漑用水、宮座の三つの側面から明らかにしようとしたものである。

目次

第1部 農民闘争と惣村(惣村の成立と発展;「八人御百姓」をめぐって;中世後期における高野山権力と農民闘争)
第2部 池水灌漑と惣村(鎌倉後期における池築造と惣村の成立;中世後期における池水灌漑と惣村;中世後期の池水灌漑再論)
第3部 宮座と惣村(鞆淵八幡宮宮遷大祭と能;長桟座と中世宮座)
鞆淵八幡宮遷宮史料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Seiichiro Yamamoto

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中世の日本における惣村結合の形態・経緯などを、従来の学説を紹介しつつ解き明かそうとした一冊。惣村を単なる垣内集落の集合とみる学説に対して、厳しい反論を加えている。惣村での結合は、番頭中と百姓中(いわば資本家代表と労働者代表)の結合という、階層的に矛盾をはらんだものであり、そこには必然的な内外的要因があるはずだ、というスタンスに一貫して立ち、明晰な分析を加えていく。当時の社会事情を俯瞰するのには、非常に役立った。と同時に、自分がいかに史料分析のための基本的な知識を有していないかも実感させられた。2012/08/31

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