内容説明
日本古代王権研究の諸課題を解明すべく挑んだ意欲作。王権段階の権力構造を、合議制中心に検討。専制君主たる大王・天皇を核に再考し、新たな古代史像を描く。古代女帝論に批判を加え、女帝=中継ぎ説を再提起する。
目次
日本古代王権研究の現状と課題
第1部 日本古代の合議制(倭王権における合議制の機能と構造;倭王権における合議制の史的展開;七世紀における合議制の機能と構造;古代参議制に関する二・三の考察)
第2部 日本古代王権の展開(倭王権の列島支配;七世紀における倭王権の展開過程―群臣の組織化を中心として;古代天皇制の構造とその展開)
第3部 日本古代女帝論(史実としての古代女帝;称徳天皇の後継問題―宇佐八幡神託事件の深層をさぐる;「不改常典」と群臣推戴)
本書の総括
著者等紹介
佐藤長門[サトウナガト]
1959年福島県に生まれる。1993年国学院大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得。現在、国学院大学文学部准教授、博士(歴史学、国学院大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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