内容説明
瀬戸内海地域の支配は対外交通権の確保・維持のために不可欠であった。前方後円墳と津の立地場所、海賊問題などを探り、瀬戸内海交通の実態と特質を解明。古代国家の成立過程を瀬戸内海交通の掌握という視点から描く。
目次
古代水上交通研究の現状と課題―瀬戸内海交通を中心に
第1部 畿内王権と瀬戸内海交通(大化前代の瀬戸内海交通;播磨灘交通圏の成立と展開;古代瀬戸内海の津・泊・船瀬)
第2部 律令国家と瀬戸内海交通(律令国家の海上交通体系について;国司の船旅;天平八年の遣新羅使の船旅;八世紀における瀬戸内海運漕の諸様相;地域交易圏と水上交通―周防灘と伊予灘を中心にして;水上交通の検察システムについて;海賊と応天門の変;九世紀における対外交易とその流通)
著者等紹介
松原弘宣[マツバラヒロノブ]
1946年岐阜県に生まれる。1969年関西学院大学文学部史学科卒業。1975年関西学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、愛媛大学法文学部教授
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