源氏物語と貴族社会

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  • サイズ A5判/ページ数 326,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642023832
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C3021

出版社内容情報

源氏物語は当時の貴族社会の実状に準拠して書かれた。花山朝の文人の台頭や藤原道長が政権を掌握した一条朝の歴史過程から、物語が生まれた文化史的背景を探る。さらに物語に描かれた婚姻制度や住宅の構造、平安京の風景から、平安貴族社会と生活の実像を読み解く。また全盛期を迎えた女流文学が主張する、主体性確保を求めた平安女性の姿を描く。

〈主な目次〉序章=過渡期としての一条朝(花山朝の文人たち/藤原伊周の生涯)/Ⅰ=10世紀後半の貴族社会の婚姻制度(摂関家の子弟の結婚/女御・更衣・御息所の呼称/藤壺は令制の〈妃〉か/他)/Ⅱ=源氏物語に描かれた住宅(紀伊守の中川の家/宇治八宮の山荘/源氏物語の建築/他)/Ⅲ=平安京の風景(河原院哀史/「東院大路」考/桃園・世尊寺と源氏物語の「桃園の宮」/他)

内容説明

源氏物語は当時の貴族社会の実状に準拠して書かれた。そこに描かれた婚姻制度や住宅から、貴族社会の実像を読み解く。また、物語が生まれた文化史的背景と、女流文学が主張する主体性確保を求めた平安女性の姿を描く。

目次

序章 過渡期としての一条朝(花山朝の文人たち;藤原伊周の生涯)
第1章 十世紀後半の貴族社会の婚姻制度(摂関家の子弟の結婚;女御・更衣・御息所の呼称―源氏物語の後宮 ほか)
第2章 源氏物語に描かれた住宅(紀伊守の中川の家;宇治八宮の山荘 ほか)
第3章 平安京の風景(河原院哀史;「東院大路」考―光源氏の二条院 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろただでござる

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物語の書かれた時代がどういうものかを花山朝~一条朝(円融朝も少し)のなかで考察している。《残された文献は多いが暗黙知の部分が当時と現在とでは違いすぎてなかなか(統一された共通の)理解が進まないところがあるように読めた。》意外だったのは摂関家の子弟の結婚は当人の考え方が強く出ていて単なる「色好み」ではなかったんやなぁと…。ワタシ的には「藤原伊周の生涯」に大きな興味があったけど軽く流されていて残念。第3章の「平安京の風景」は私には煩雑すぎてついていけなかったのが少し悔しい。2015/10/30

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