内容説明
1988年からの発掘調査で採取した「長屋王家木簡」「二条大路木簡」と名付けた二群の膨大な木簡は、20世紀に日本の古代史研究者が共有した一大史料群といえよう。前者は長屋王家の家政を中心とする活気ある貴族生活を伝えるもの、後者は長屋王邸以後における皇后宮と藤原麻呂邸に関連するものとして多方面から注目され、すでに優れた研究成果が市中に流布している。本書は、奈良国立文化財研究所による釈読と内容の検討成果である。
目次
第1部 長屋王家木簡を探る(長屋王家の文書木簡に関する一考察;長屋王家木簡と食封制;長屋王の造寺活動;長屋王家木簡管見 ほか)
第2部 二条大路木簡を考える(平城京「二条大路木簡」の年代;志摩国の贄と二条大路木簡;安房国の荷札について;南山の九頭龍 ほか)
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