元興寺の歴史

元興寺の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 401,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642023436
  • NDC分類 188.35
  • Cコード C3021

出版社内容情報

元興寺は蘇我馬子の創建した飛鳥寺(法興寺)が平城遷都にともなって奈良に移転した寺であり、日本最古の法灯を今に伝えている。南都七大寺の1つであった往時の宏大な伽藍は、現在、町屋に囲まれて建つ3つの寺に偲ぶことができる。元興寺の波乱に満ちた数奇な変転をたどり、寺とともに歩んだ奈良の人びとの生活と日本仏教1500年の軌跡を考える。〈主な目次〉はしがき/1=飛鳥の法興寺(法興寺創建以前/法興寺の創建/法興寺の官寺化とその寺勢/法興寺が中心の飛鳥白鳳の文化)/2=平城京と元興寺の建立(平城遷都と飛鳥諸寺の移転/元興寺の建立とその規模/政局の展開と元興寺/元興寺僧の活動/智光と智光曼荼羅)/3=大寺としての元興寺(南都七大寺/諸宗派と元興寺/元興寺の僧侶たち/元興寺の財政/元興寺に関する信仰と説話)/4=大寺元興寺の衰運(古代律令制の変貌と寺院/元興寺の衰頽/浄土教思想と智光曼荼羅/院政期と南都寺院)/5=中世の仏教と元興寺極楽坊の繁栄(南都復興と元興寺/中世社会と七大寺/中世の本元興寺と元興寺/極楽坊念仏講の発展/観音堂・吉祥堂と禅定院/中世仏教信仰の拡大と極楽坊)/6=元興寺の分断(大和国人層の動きと南都/元興寺の炎上と

内容説明

元興寺は蘇我馬子の創建した飛鳥寺(法興寺)が平城遷都にともなって奈良に移転した寺であり、日本最古の法灯を今に伝えている。南都七大寺の一つであった往時の宏大な伽藍は、現在、町屋に囲まれて建つ三つの寺に偲ぶことができる。元興寺の波乱に満ちた数奇な変転をたどり、寺とともに歩んだ奈良の人びとの生活と日本仏教千五百年の軌跡を考える。

目次

1 飛鳥の法興寺
2 平城京と元興寺の建立
3 大寺としての元興寺
4 大寺元興寺の衰運
5 中世の仏教と元興寺極楽坊の繁栄
6 元興寺の分断
7 幕藩体制下の旧元興寺
8 近現代の旧元興寺

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chang_ume

12
著者が元興寺文化財研究所元所長だけあって、項目整理が時代ごとにまんべんなく、かつ内容豊富で読みやすい。やはり興味深い点は現極楽坊の隆盛に至る経緯で、古代寺院から中世浄土信仰拠点さらには「墓寺」化について多く割かれている。近世以降の変転も詳しく、極楽坊境内から蔵骨器・墓碑が消えた背景に、徳川政権の宗教政策(朱印寺院化)と並行して、周辺の浄土宗系寺院の進出の影響をみる。今も本堂内に安置の徳川将軍位牌の存在から、将軍家祈願所としての近世寺院化を極楽坊の性格変質の要因にイメージしていたので、この点は意外だった。2021/02/15

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