内容説明
万葉集は、当時の政治・社会・祭儀等の状況を知る史料としても重要である。本書は万葉歌を中心に、日本古代の文学作品における道教・仏教・儒教など中国の思想文化の受容相を、多くの漢籍や経典類をもとに考察する。
目次
第1部 祭儀の形成と展開(「紫の匂へる妹」考;古代都市社会における「歌垣」の変容)
第2部 山上憶良と中国典籍(嘉摩三部作と道仏二教の『父母恩重経』;「沈痾自哀文」の史的位置;『鬼谷先生相人書』とその周辺)
第3部 大伴旅人と隠逸思想(「君が手馴れの琴」考;大伴旅人と王羲之;「雲に飛ぶ薬」考)
第4部 養生思想と『老子』の受容(「長生久視」の方法とその系譜;日本古代の知識層と『老子』)
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- 洋書
- Amanda Smith