出版社内容情報
古代から近代までの日本宗教史を、神の祭祀や仏法伝来、宗教活動の展開と宗教統制、政治との関係などを柱に概観する。さらに文化交流史、彫刻史、建築史、文学、民俗学の分野から日本の豊かな宗教史像をとらえ直す。
内容説明
古代から近代までの日本宗教史を、神の祭祀や仏法伝来、宗教活動の展開と宗教統制、政治との関係などを柱に概観する。さらに文化交流史、彫刻史、建築史、文学、民俗学の分野から日本の豊かな宗教史像をとらえ直す。
目次
総論 日本宗教史を問い直す
1 日本宗教史像の再構築(日本古代の宗教史;日本中世の宗教史;日本近世・近代の宗教史)
2 人文諸学からの視座(文化交流史から問い直す―“和漢梵”の構図論に向けて;彫刻史から問い直す;建築物から読み解く日本の宗教―建築から問い直す;宗教テクストが繋ぐ文学と宗教史―源信伝と仮託聖教『真如観』の地平;民俗から問い直す日本の宗教・信仰―世界のなかの日本、日本のなかの世界)
著者等紹介
吉田一彦[ヨシダカズヒコ]
1955年、東京都に生まれる。1986年、上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、博士(文学、大阪大学)。現在、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授
上島享[ウエジマススム]
1964年、京都市に生まれる。1993年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Masatoshi Oyu
5
一巻は「日本宗教史像の再構築」のための様々な視座の提示といった感じ。もともとの「日本宗教史像」についてある程度のイメージを持っている人でないと分かりにくいかもしれないが、それを持たない自分でも、様々な視点を知ることができて面白かった。印象に残ったのは古代から中世にかけての仏教の性質の変化や、本山・末寺関係が構築されていく中で各地を往来した僧の役割、国内の少数民族や外国にわたった日本人の信仰や生業に焦点を当てる歴史民俗学の視座など。続刊もゆっくり読んでいきたい。2024/12/14