内容説明
従来の日本史研究では、政治と女性の関わりに言及した論考は少なく、その場合も個人的・例外的なこととして片付けられがちであった。近年の女性史研究は、このような見方を批判し、政治主体としての女性を正当に評価して、その時代の政治・社会構造のなかに位置づけることを主張してきた。本書は、政治と女性との関係を再考する論文を収録する。
目次
1 女性と国家・機構(キサキの宮の存在形態について;桓武朝と後宮 ほか)
2 人物からみた女性と政治(古墳時代前期における女性の地位;卿二位と尼二位 ほか)
3 女性と政治社会(王権の中の女性;幕藩制国家の政治構造と女性;婦人解放史における民主主義の課題)
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- 和書
- ロマンスドール 角川文庫