出版社内容情報
日本の荘園は、8世紀の発生から900年の長期間、政治・社会の変動と
密接に連動し、古代・中世社会を規定してきた基本的制度である。
本辞典は、難解な荘園関係用語をはじめ、個別荘園名・荘園領主・荘園史関連書籍・
荘園史研究者など、荘園史を理解するために不可欠な2600項目を平易に解説。
便利な荘園一覧・領家別荘園一覧・本文索引を付載。
推薦します
大山喬平氏(大谷大学教授) 21世紀の新しい荘園理解の礎
黒田日出男氏(東京大学史料編纂所教授) 地名のなかに生きる歴史・荘園
永原慶二氏(一橋大学・和光大学名誉教授) 中世研究に不可欠の1冊
特色
◆荘園をめぐる広範な用語が一冊の辞典に
古代、中世を通じて社会の基本的制度であった荘園制を理解するため、欠くことのできない項目約2600を収録。最適な執筆者が平易に詳しく解説した。
◆難解とされる荘園関係用語を多数収録
荘園関係史料に用いられている多様かつ難解な用語や、荘園制研究推進の目的で創出導入された種々の歴史概念など、荘園研究の基本となる用語を数多く取り上げ収録した。
◆詳細な個別荘園・荘園領主項目
個別の荘園、御厨、保、牧の項目を立て、所在地、現在比定地、立荘年次、荘園領主、終末所見年次に触れた。また、主要な荘園領主を項目に立ててその概要を解説するとともに、詳細な所領一覧を付けた。
◆荘園史研究者・荘園史関連書籍の項目を掲載
個別荘園の網羅的検出、伝領の研究、荘園関連用語の解釈をめぐる研究、荘園の内部構造解明など、明治以来、荘園について多角的研究を行ってきた荘園史研究者と主要荘園史関係書籍の項目を立項。レファレンス機能を充実させた。
◆当時の農村風景を伝える荘園絵図
現在ではほとんど姿を消した往時の農村の景観を今に伝える、代表的な荘園絵図を、カラー図版16頁および本文挿図として多数掲載。
◆便利な荘園一覧・領家別荘園一覧・本文索引
巻末には、全国の約8700の「荘園」「御厨」「保」「牧」を50音順に配列した荘園一覧、約1600の領家別荘園一覧、項目はもとより本文の用語についても検索できる詳細な索引を付載した。