出版社内容情報
古代より国家鎮護・海上交通の神として朝野の信仰厚い宗像大社の所蔵文書は、神社文書としては量質ともに最上級であり、数多くの中世文書がまとまって伝存している点でも特に貴重である。本巻には、宗像大宮司家が中世に占めた政治的・社会的地位を知る上に不可欠の史料である、重要文化財指定の出光佐三氏奉納文書等を収載し、別冊影印本を付した。〈本書の特色〉■既刊『宗像神社史』と現在の学界の成果を踏まえた、長年月に亙る編纂成果による史料集成であるが、一般読書人にも広く利用されるよう、分かり易い内容・体裁とすることを旨とし、理想的な文書集の刊行を意図した。■各文書には、厳密な校訂による釈文の他に、読み下し文・語句の詳しい注解・文書内容の大意を施した。至れり尽くせりの画期的な編成は類をみず、史料編纂における今後の規範ともいえよう。■特に、文書内容の大意は、簡明・平易な記述によって、一目で本書の各文書への理解を促すことであろう。■本編の巻末には、第1巻・第2巻収録文書編年目録と「宗像社家文書惣目録」収録文書編年目録を付して完璧を期した。■精巧な撮影による影印本は、本編との対照の便を考慮して、2色刷による別冊とした。
目次
出光佐三氏奉納文書
宗像大宮司長氏証文注進状案
宗像浄恵氏業証文注進状案
長沼正光氏奉納文書
宗像社家文書惣目録
宗像家文書
近藤清石写本宗像文書
『宗像大社文書』第一巻・第二巻収録文書編年目録
「宗像社家文書惣目録」収録文書編年目録
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