内容説明
漢字文化圏のわが国武家政権下での外交文書は漢字を駆使する知識集団である五山僧によって作成された。漢文外交文書研究の必要を提唱し、日明・日朝関係の基礎事実を解明する論考と、著者の研究歴回顧の小品を収める。
目次
第1 漢字文化圏のなかの武家政権
第2 足利将軍と日本国王号
第3 十五世紀日朝知識人の相互認識
第4 朝鮮の通信使
第5 対馬以酊庵の研究
第6 朝鮮修文職と通信使館伴
第7 『続善隣国宝記』について
第8 海国の思想
第9 内野対琴と『反故廼裏見』
第10 『朝鮮王朝実録』雑話
第11 外交文書の魅力