内容説明
迫り来る欧米列強の影、たび重なる飢饉と一揆・打ちこわし。江戸時代後期、体制的な危機に直面した国家と社会は、いかなる変容を遂げていくのか。庶民の暮らしや化政文化にも注目し、近代へ向かう胎動の時代を照射。
目次
近代の胎動
1 東廻り航路と奥筋廻船
2 地域社会の変容―幕末の「強情者」と寺領社会
3 学問と教育の発展―「人情」の直視と「日本的内部」の形成
4 芸能興行の世界
5 江戸庶民の暮らしと名奉行
著者等紹介
藤田覚[フジタサトル]
1946年長野県生まれ。1974年東北大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
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