感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由田 忠
3
日本の裁判所が傍聴人のメモを禁止していた(放置していた裁判官もいたにはいたが)ことに、大半の日本人が諦めていた。この本は、その壁に敢然と挑戦したアメリカ人の日本の株式市場研究者と、その裁判を闘った自由人権協会の弁護士の記録です。仕手筋集団誠備グループを率いた加藤暠の裁判を傍聴して本を書こうとしたら、メモを禁止されて7度も書面要求したのに理由も説明せずに却下。法廷で抗議したら退廷処分という不法行為に怒った末の闘いです。彼がメモをとって本を書いていれば、リクルート事件が起こらなかっただろうと思われます。2013/03/26