出版社内容情報
ローマ法の発達史と私法の解説を中心に現行法(当時)との関連や比較法的立場からの考察も織りまぜながら、平易かつ簡潔に解説した好著である。1950年初版。
感想・レビュー
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毛竹齋染垂
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彼方此方を辞書的につまみ食いしながら読んだ本。教科書で「これは元々○○訴権から来ていて云々。」といった記述は此の本で大概は解決できた。尤も、ボクは羅馬法に関してはずぶの素人なので、只々「うんうん」という事しかできなかったが。兎も角、日本民法典にこのように切り込む本はもう殆どないであろう。(嘗ては石坂・岡松といった、所謂「法典編纂委員」の一つ下の世代がこのような論文を盛んに書いて日本における西洋法の消化活動にとっての独特の「整腸剤」として機能していた。)そんな昔に思いを馳せつつ、また読んでみようかしらん。2012/01/29