出版社内容情報
■□読売新聞紙上にて書評が掲載されました□■
世界的な淡水資源の枯渇が問題となっている現在,水量・水質という物質的側面,水の配分と管理 を図る政治経済・制度の問題,保全への実践につなげるための精神文化的問題という3つの視点 から,将来展望を探る。
序 章 日本の水,世界の水
第1部 今,日本の水は
第1章 水循環から見た飲み水の安全性
第2章 河川環境をどう捉えるか
第3章 流域の総合管理と住民組織―新しい矢作川方式へ
第4章 琵琶湖・淀川流域の水政策の100年と21世紀の課題
――新たな「公共性」の創出をめぐっ て
第5章 アサザプロジェクトの挑戦――湖が社会を変える
第2部 今,世界の水は
第6章 地球をめぐる水と水をめぐる人々
第7章 農業の水,地域の水
第8章 世界の水紛争
第9章 日本の政府開発援助と世界の水問題
第10章 水の悩みも大国――中国
内容説明
本書は、今、日本の水と世界の水がどうなっているのか、水量、水質という物質としての側面、社会的な水の配分と管理をはかるために必要な政治経済状況や制度の問題、さらに多くの人たちが水問題に関心をもち保全への実践につなげるための精神文化的問題という3つの視点から構成されている。
目次
日本の水、世界の水
第1部 今、日本の水は(水循環から見た飲み水の安全性;河川環境をどう捉えるか;流域の総合管理と住民組織―新しい矢作川方式へ;琵琶湖・淀川流域の水政策の一〇〇年と二一世紀の課題―新たな「公共性」の創出をめぐって ほか)
第2部 今、世界の水は(地球をめぐる水と水をめぐる人々;農業の水、地域の水;世界の水紛争;日本の政府開発援助と世界の水問題 ほか)
著者等紹介
嘉田由紀子[カダユキコ]
1950年埼玉県生まれ。1970年代より、琵琶湖周辺の水と人のかかわりを生活環境主義の立場から研究。最近はアフリカ、アメリカの湖沼地域の比較研究とともに、地域の人びとや子どもたちとの共同研究も企画推進。琵琶湖の価値を再発見する場として琵琶湖博物館を提唱、琵琶湖博物館の開館後、総括学芸員に。2000年から京都精華大学教授、琵琶湖博物館研究顧問。水と文化研究会世話役、世界子ども水フォーラム実行委員。博士(農学)
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感想・レビュー
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