- ホーム
- > 和書
- > 教育
- > 教育問題
- > いじめ・非行・不登校・引きこもり
出版社内容情報
今日,どの子どもも何かをきっかけに不登校におちいってしまうかもしれない――本書は,気鋭の著者 が長い臨床体験をもとにどこまでも不登校児の〈内面〉に寄り添って,その理解と治療をわかりやすく 実践的に説く。類書にないリアリティと説得力をもった待望の書。
そして,最も大きな動機は,心の問題は身体のそれと違い眼に見えないものだから,なかなか常識で はわかりにくいという点です。[略]
不登校児の苦しさの理解のみならず,心の病気という,眼に見えないことによって生じてくる「常識的理 解」がどれほどその本人や時にはその家族を苦しめ,その回復の足を引っ張っているのかという実態 を私は嫌というほど毎日のように体験しています。不登校児の問題は,日本の精神文化構造や我々 成人が心の生育を遂げていない影の部分とさえ私は考えています。(本書「序」より)
内容説明
今日どの子どもも何かをきっかけにして「不登校」におちいってしまうかもしれない―本書は気鋭の著者が長い臨床体験をもとにしてどこまでも不登校児の「内面」に寄り添いその理解と援助についてわかりやすく実践的に説く。類書にないリアリティと説得力をもった待望の書。
目次
1 不登校児の理解(やや大きな枠組みから;不登校児の心労―不登校児の視線から)
2 専門家の役割(さまざまな目的;専門家の役割 ほか)
3 回復の過程の概要(今が安心できないと次には進めないという原則;回復のプロセスの概要 ほか)
4 不登校児と現代社会(時代と社会抜きには理解できない;不登校児を生み出す文化的背景―自立できない成人の影としての不登校)
著者等紹介
増井武士[マスイタケシ]
1946年生。最終学歴、九州大学大学院教育学研究科博士課程。専攻は精神療法学・治療的面接学・カウンセリング論・メンタルヘルス。現在、産業医科大学医学部助教授(同大学病院精神科並産業医実務センター併任・Ph.D.)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。