有斐閣選書
開発と健康―ジェンダーの視点から

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641280618
  • NDC分類 498
  • Cコード C1336

出版社内容情報

健康や基本的人権さえも十分保障されていない開発途上国の女性たち。
社会や経済の開発過程で浮き彫りとなる健康問題は,なぜ起こり,
どうすれば解決できるのか。国際機関での経験をもとにわかりやすく解説する。

   《主な目次》
 序 章 健康・開発・ジェンダー
第1部 健康と開発
 第1章 開発過程の健康問題
 第2章 貧困が引き起こす不健康
 第3章 経済成長のひずみによる健康問題
 第4章 政治経済体制転換による健康への影響
 第5章 自然災害と開発
第2部 健康とジェンダー
 第6章 社会的・文化的要因と健康問題
 第7章 リプロダクティブ・ヘルス
 第8章 女性の教育・社会参加による健康への影響
 第9章 文化・慣習と健康
 第10章 紛争と難民
 終 章 私たちは何をすべきか

内容説明

文化人類学、ジェンダー研究のパイオニア、原ひろ子。国際保健医療学を専攻する気鋭のパワーあふれる医師、青山温子。紛争/災害被災民の健康を守るために腐心する国際的な医師、喜多悦子。この3人の女性が、開発途上国の女性を守るために、平和への足がかりの第一歩として意欲的に取り組む。

目次

健康・開発・ジェンダー
第1部 健康と開発(開発過程の健康問題;貧困が引き起こす不健康;経済成長のひずみによる健康問題;政治経済体制転換による健康への影響;自然災害と開発)
第2部 健康とジェンダー(社会的・文化的要因と健康問題;リプロダクティブ・ヘルス;女性の教育・社会参加による健康への影響;文化・慣習と健康;紛争と難民)
私たちは何をなすべきか

著者等紹介

青山温子[アオヤマアツコ]
1980年、名古屋大学医学部卒業。1986年、名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。虎の門病院医師、愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所主任研究員、ジョージタウン大学医学部研究員、大垣市民病院産婦人科医長、国立国際医療センター国際医療協力局医師、世界銀行中東・北アフリカ地域ヒューマン・ディヴェロップメント・グループ保健医療専門家を経て、現在、名古屋大学大学院医学研究科(国際保健医療学)教授。専門分野は国際保健医療学、リプロダクティブ・ヘルス、ヘルス・ポリシー/システム論

原ひろ子[ハラヒロコ]
1959年、東京大学生物系大学院修士課程修了。1964年、ブリンマー大学大学院博士課程修了。Ph.D。拓殖大学商学部助教授、法政大学第一教養部助教授、お茶の水女子大学家政学部教授、お茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授、同センター長を経て、現在、放送大学教養学部(生活と福祉専攻)教授。第18期日本学術会議第一部副部長。専門分野は文化人類学、女性学/ジェンダー論、生活学

喜多悦子[キタエツコ]
1965年、奈良県立医科大学卒業。1970年、奈良県立医科大学大学院博士課程中退。1991年、ジョンズ・ホプキンズ大学特別研修生。医学博士。国立大阪病院医師、米国国立衛生研究所研究員、奈良県立医科大学助教授、中日友好病院専門家、UNICEFアフガニスタン事務所保健栄養主任担当官、国立国際医療センター国際医療協力局派遣協力課長、WHO緊急人道援助部フィールド支援課長、日本赤十字社事業局国際部を経て、現在、日本赤十字九州国際看護大学(国際保健学)教授、早稲田大学大学院客員教授。専門分野は国際保健医療学、災害/紛争医学、人道援助と平和構築研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIRACLE

0
「開発」途上国における母子の「健康」問題について、「ジェンダー」の視点をもとに、検討した本(著作権者に三人の名前があるが、青山がほとんどを執筆している。喜多は二章を共同執筆。原は監修のみ)。筆者は人権を全面に出して、開発途上国の母子がかかえる健康問題を、論じている。しかし、人権についての踏み込んだ議論を、欠いている。そのため、健康問題の本質にせまっておらず、皮相な内容になっている(説得力がない)。つまるところ、人間の権利として健康を論じるには、国家・政府・国民という次元で、問題を整理する必要があるだろう。2013/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/148052
  • ご注意事項