内容説明
「憲法」をはじめよう!わかりやすく憲法を解説した、最良の入門書。「難しい」が「わかった」にかわります!
目次
第1編 憲法が保障する権利とは?(人権保障の総論;人権規定―包括的人権)
第2編 人権として保障されているもの(人身の自由と手続的権利;人間の精神活動;経済生活と財産)
第3編 国民主権と政治のしくみ(政治の最終的決定権をもつ国民;代表者を選ぶための方法とルール;数を頼みにする国会でいいのか?;仕分けで決まる予算?;リーダーとしての首相とその仲間たち;都道府県や市を勝手になくすことは可能か?)
第4編 権利や憲法をまもるしくみ(裁判所のお仕事;もめごとを解決する裁判のしくみ;ボクも「憲法違反だ!」と言いたい;ルールがおかしいのか?使い方がおかしいのか?)
第5編 憲法とはどのような法?(国を形作る法としての憲法;憲法によって統治権はしばられる;国の最高のきまり;憲法を変えるとは?;平和な社会に憲法が活きる)
著者等紹介
井上典之[イノウエノリユキ]
1960年大阪生まれ。1983年神戸大学法学部卒業。1988年大阪大学大学院法学研究科博士課程後期課程退学。1996年博士(法学)。現職、神戸大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たか
5
初心者向けに身近な事例に例えてやさしく解説されています。おすすめ。2017/02/13
Hisashi Tokunaga
1
「リベラルのことは・・・・」「憲法の涙」と井上氏の著作は表題の割りにとっつきにくいの感があった。さて本書だけど、神戸大憲法ゼミ生群による初心者向けと称する安易本になったかも。憲法記念日を挟んでの一読でした。井上氏の担当小論、国家(想像性)が統治権を持つと→何をするかわからぬ恐怖→憲法で姿を見せることで想像性ゆえの恐怖を鎮める・・・・・というschema?ここんとこが本当の勝負のしどころなんだろうけど、何しろ入門書?井上氏の著作やマスコミ登場から今後益々目が離せないね!2017/05/07
aochama
1
全体的に優しい語り口で、内容も読みやすくコンパクトにまとまっています。憲法の論点となりそうな部分は網羅してあり、全体を短時間で俯瞰するには最適です。さらに憲法の勉強を進める時に横に置いておくと、全体が分からなくなった時に便利と思います。もちろん、憲法に関する読み物としても活用できます。よい復習ができました。2017/04/01
本命@ふまにたす
0
憲法の教科書というよりは優しい語り口で書かれた入門書。小項目主義なので、少しずつ時間のある時に読み進めることができそう。また、門外漢からするとテクニカルな印象もある統治分野の話題よりも、人権分野に紙幅がさかれており、そういう意味でも読みやすい。これ1冊で憲法に関するあらゆる問題を理解することは難しいかもしれないが、最初の1冊としてはいいのではないだろうか。2020/05/03