出版社内容情報
法社会学の定番テキスト、7年ぶりの最新版。司法制度改革に伴う一連の法改正を経た「今」を、最新統計とともに描いた。
内容説明
実際の社会のなかで、法は一体どのように作動しているのだろうか。法社会学の基礎的な考え方を提供する、スタンダードテキストの最新版。司法制度改革に伴う一連の法改正を経た「いま」を、最新統計とともに描いた。
目次
序章 法社会学とはどのような科目か
第1章 法社会学における法の概念
第2章 法専門職
第3章 民事司法過程
第4章 刑事司法過程
第5章 行政過程
第6章 日本の法と社会
著者等紹介
村山眞維[ムラヤママサユキ]
1981年カリフォルニア大学バークレーロースクールJurisprudence and Social Policy Program博士課程単位取得、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。法学博士(東京大学・法社会学)、LL.M.(バークレーロースクール)。現在、明治大学教授
濱野亮[ハマノリョウ]
1989年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たろーたん
1
法は法が作られただけでは意味がない。法を使う人と法を作用させる人がいないと使えないのだ。前者は例えば民法で相続や婚姻など、その方を使う人がいないと意味がない。後者は例えば刑法で違反者を捕まえたり制裁を科す人がいないと成立しない。もう一つ、ルールと法の違いとして、後者にはメタルールがある。ルールのためのルールだ。ルールを明確にするルール、ルールを変えるためのルール、ルール違反者をどう扱うかのルールなどが法律にはあるのである。その点、前者のルール・規範は変えようがなく、「やってはいけない」しか分からない。2025/05/18