内容説明
今、日本にはさまざまな「高齢者」がいる。誰もがいつかは迎える「老い」を、どうとらえるか。高齢者やその家族は、生活の中で、どのような援助を必要としているのか。保健医療、法制度、ケアサービスなど、高齢者を支える仕組みを丁寧に解説する。
目次
今、高齢者福祉を学ぶ
第1部 高齢者を理解する(老化と高齢者―老いって何だろう?;高齢者と家族 ほか)
第2部 高齢者の自立を支える(所得保障;社会参加と生きがい―生き生きと暮らすために ほか)
第3部 高齢者を支援する(ソーシャルサービス・ニードと現行サービス;ソーシャルサービス・ニードのとらえ方 ほか)
第4部 これからの高齢者福祉(新しい高齢者像;介護ガバナンスと福祉レジーム―超高齢社会に向けて)
著者等紹介
直井道子[ナオイミチコ]
1944年生まれ。現在、桜美林大学大学院特任教授
中野いく子[ナカノイクコ]
1948年生まれ。現在、桜美林大学加齢・発達研究所客員研究員
和気純子[ワケジュンコ]
1964年生まれ。現在、首都大学東京都市教養学部人文社会系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
23
高齢者のすべてが豊かな、健康な、自立的な高齢者ではない(7頁)。健康寿命が問われているが、PPKに越したことはない。血管性認知症は高齢者の15%(23頁)。ヲヤジは飲んだくれだから困ったもんだよ、ホント。福祉コミュニティ:本邦初は岡村重夫(112頁)。その後、中野いく子がこれを要援護者と家族擁護者を中核に、居宅で生活する援助提供者と、住民と予防サービス提供者が、援助と予防に基づく相互結合社会関係ネットワークとした(多少略、113頁)。地域福祉:住民、専門職、市民活動の3者関係が重要(115頁)。2015/06/03
小島輝彦
3
様々な角度、立場から、介護についての基礎的な事柄が書かれたような本。もう私が仕事を始めた頃以上に昔のことに感じるが、キュアからケアへ、措置から契約へと変化した時代があった。そうした頃と比べると介護の業界も様変わりしたのかもしれない。コミュニティビジネスなどの力も、どんどん発展し、より良い社会になってほしい。
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