立命館大学叢書・政策科学<br> 公共部門経済分析―財政・環境・公共選択・貿易

立命館大学叢書・政策科学
公共部門経済分析―財政・環境・公共選択・貿易

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  • サイズ A5判/ページ数 349p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641199491
  • NDC分類 331.19
  • Cコード C3033

出版社内容情報

価格メカニズムが働きにくい領域における資源配分問題に一貫した関心を寄せてきた
著者によるオリジナリティ豊かな論文15篇を精選して収録。財政学,公共経済学をはじめ
経済理論研究者必読の労作。私的利益追求と公益増進とを両立させる制度の設計の基本視点を提供。

   《主な目次》
第1部 公共支出の経済分析
 1 予算編成過程に働く見えざる手
 2 財政赤字と官僚益最大化仮説及びその検証
 3 公共支出と所得配分の一般均衡分析
 4 公益法人の課税
第2部 環境制御の経済分析
 5 現代国際環境税論
 6 外部性の最適制御
 7 汚染税と汚染防止補助金は同値か
 8 公害対策における被害と加害の両者制御の必要性
第3部 公共選択の経済分析
 9 間接民主制の経済分析
 10 ロッグローリングの安定性について
 11 アローの一般不可能性定理の図形的説明(1)
 12 アローの一般不可能性定理の図形的説明(2)
第4部 貿易政策の経済分析
 13 安全保障と国内産業保護の相関
 14 国際収支対策としての税制
 15 国際カルテルとしての輸出自主規制

内容説明

従来、価格メカニズムの働きが不完全な市場、および市場が存在せずそもそも価格による配分が不可能な分野、における資源配分のあり方は、著者の学問的関心の大きな部分を占めてきた。それは、公共財の最適供給、外部効果の制御、環境の保全問題の取扱い、貿易への政府の介入のあり方などへの関心である。また、それらすべてに共通な公共政策を決定するための民主的選挙および投票による社会的意思決定の様態とその特徴の理解の問題である。本書は、それらの問題についての著者の過去20年間の日本語による著作のうち、オリジナルな発想と分析を加えたと考えられる論文を集めたものである。

目次

第1部 公共支出の経済分析(予算編成過程に働く見えざる手―インセンティブ・コンパティブルな非市場経済制度の一例;財政赤字と省益最大化:税収予測からの検証;公共支出と所得配分の一般均衡分析;公共団体の課税)
第2部 環境制御の経済分析(現代国際環境税論:二つの修正;外部性の最適制御:被害者が自己防衛をする場合;汚染税と汚染防止補助金は同値か?;公害対策における被害と加害の両者制御の必要性;自発的「パレート最適」公共財供給)
第3部 公共選択の経済分析(間接民主制の経済分析;ロッグローリングの安定性について;アローの一般不可能性定理の図形的説明)
第4部 貿易政策の経済分析(安全保障と国内産業保護の最適組合せとその趨勢;国際収支対策としての税制の非有効性;国際カルテルとしての輸出自主規制(VER))

著者等紹介

柴田弘文[シバタヒロフミ]
1929年神奈川県藤沢市に生まれる。1953年神戸経済大学(現神戸大学)卒業。1962年加・マッギール大学大学院修了(MA)。1965年米・コロンビア大学大学院修了(Ph.D.)。加・クイーンズ大学、英・ヨーク大学、米・ケンタッキー大学の各経済学教授、国連上級エコノミスト、大阪大学、立命館大学の教授(及び学部長)を経て現在、関東学園大学学長、International Institute of Public Finance(世界財政学会、本部ドイツ)会長、大阪大学名誉教授、立命館アジア太平洋大学客員教授、Who’s Who in Economics(M.Blaug,ed.,Edward Elgar Publishing,1st.2nd.3rd.eds)
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