内容説明
なぜ、歴史なのか。なぜ、ケース・スタディなのか。そのアプローチにも真正面から向き合って、近代以降の日本企業の歩みを描く、清新なテキストの登場。
目次
第1部 羽織から背広へ―勃興する市場と模索する企業(大阪紡績―会社を創るということ;三菱合資―「財閥」って何?;阪急―大きくなっていく事業 ほか)
第2部 今日よりも豊かな明日―成長する市場と挑戦する企業(松下電器産業―誰でもNationalを知っていた;ダイエー―値段は誰が決めるのか;トヨタ自動車―流れを究める ほか)
第3部 「真似ぶ」時代を過ぎて―成熟する市場と創造する企業(セゾン―やわらかい開発;吉野家―ある企業の「倒産」と再生の物語;集英社―『週刊少年ジャンプ』はなぜ“神話”となりえたのか ほか)
著者等紹介
加藤健太[カトウケンタ]
高崎経済大学経済学部准教授。1971年生まれ。1994年、青山学院大学経営学部卒業。2005年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。千葉商科大学商経学部非常勤講師、東京大学大学院経済学研究科COE特任研究員、高崎経済大学経済学部講師を経て、現職
大石直樹[オオイシナオキ]
埼玉大学経済学部准教授。1974年生まれ。1998年、岡山大学経済学部卒業。2003年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。三菱経済研究所付属三菱史料館研究員を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲオルギオ・ハーン
4
経営学を学ぶ学生向けに書かれた日本経営史のテキスト。しかし、社会人が読んでもとても興味深い一冊になっている。この本は明治~戦前、戦後~高度経済成長、高度経済成長後~2000年前後までの3つの時代、合計18社を取り扱っている。それぞれの概要を書くだけではなく、経営行動のケースを取り上げる。そして、なぜそうした行動をとったのかという研究のお手本を見せながらその企業についての理解を深めさせてくれる良書です。個人的には大阪紡績と三菱合資、全日本空輸のケースを特に楽しく勉強させてもらった。2020/02/25
arry
1
戦後からバブル崩壊迄の期間の財閥系を主に研究されている。名だたる大企業の軌跡が詳細にしらべてある。2025/01/30