内容説明
教育をめぐる問題は現代社会の焦点のひとつとなっている。その分析や解決のために、社会学の視点をどのように用いればよいだろうか。身近な現代の教育問題を入り口にしながら、教育社会学の理論と最新の知見を網羅した体系的な新テキスト。
目次
学校化社会へのアプローチ
社会化とアイデンティティ
教育と社会階層
ジェンダーと教育
変貌する高等教育―大学改革の社会学
「就職」の社会学
家族と教育
文化としての学習―システムとして働く文化
「教育困難」と教師の実践
メディアと青少年
逸脱と少年非行
制度としての教育・組織としての学校
著者等紹介
岩井八郎[イワイハチロウ]
京都大学大学院教育学研究科教授
近藤博之[コンドウヒロユキ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tk
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教育社会学特論 参考図書2014/04/23
山がち
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教育社会学に関する概論書をいくつか読んで、やはりどの本にも多少なりとも特色があるように思う。本書の特徴として興味深いのは、高等教育と就職とメディアについて触れていることではないだろうか。これは一つに、高等教育、とりわけ大学生が読むことをかなり意識としているからだとは思うが、確かにこれらの問題は現在の教育を考える上ではかなり重要なものであろう。特に、就職に関しては学生の内面への影響を考える際に、大事な観点となってくるのではないかと思われる(もっとも、本書はそこまで深く踏み込む余裕はなかったように思われた)。2013/12/10
seek
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偏差値に応じて教育内容が違うのは、生徒の社会的階層に応じて求められる能力が異なるから、という教育ー経済の対称性が興味深かった。2012/09/17
ba_tabata
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良書。社会学への導入、教育学への導入いずれにしても良い本だと思う。何かあったら、またこの本に帰ってくることになるだろう。2012/05/25
Falke
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ゼミで扱った。悪くないのでは? 各分野を学ぶきっかけにするにときや、広く(浅く)教育社会学を学ぶときにはいいと思う。2011/01/11
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