内容説明
日本企業は、これまでSQC(統計的品質管理)をTQC(総合的品質管理)に発展させ、活用することによって大きな発展を遂げてきた。しかし、そこには重大な欠点が内包されていた。それは、管理またはコントロールのもつ意味・内容が生きた存在を対象としていないことにあった。これからの経営には、生きた人間を主体的構成要素ととらえるTQM(総合的品質マネジメント)という考えが必要である。現在問題となっている自然破壊への対応や、コンサマトリー社会への進行に対応する“より発展的な経営”を志向するとき、TQMの意義には大きなものがあり、新しい経営哲学がそこにはある。
目次
第1章 品質管理の誕生
第2章 矛盾を持つ経営・組織理論
第3章 科学的経営―その特徴と欠点
第4章 品質管理の発展
第5章 TQCへの転進―TQMへの萌芽
第6章 日本的TQCの特徴―TQMの基盤要素
第7章 TQMへの道
第8章TQMからの発展
第9章 TQMからIMQへの期待