内容説明
「アメリカとは何か」という問いに答えるには、合衆国の広さと多様性を知らねばならない。アメリカは地域によって自然や風土、また人々の生活も価値観も大きく異なるからである。このアメリカの多様性に、地域、特に歴史的に形成された諸地域という視点からアプローチする。
目次
序章 アメリカにおける地域
1章 ニューイングランド―丘の上の町
2章 中部大西洋岸―資本主義文明の要石
3章 南部―異なるアメリカ
4章 中西部―アメリカのハートランド
5章 太平洋岸西部―フロンティアを越えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうろう
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30年以上前に出版された本だが、「発展史」即ちアメリカ諸地域の歴史がテーマゆえ、内容の陳腐さはそれ程感じられない。歴史に翻弄された弱者側の視点も多々取り入れており、文章も格調が高くかつ、読み易い。様々な出来事を活写した良書。出版年当時は、「アメリカ先住民」でなく「インディアン」の呼称がごく一般的だったこと、加えて「ヒスパニック」と言う名詞が一度も出てこない点。この辺りはさすがに隔世の感有りだ。近い将来のアメリカ周遊時には、この本で得た知識を手繰り寄せつつ、しっかり実地見聞し脳裏に焼き付けたい。2021/09/09
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