出版社内容情報
人は「コミュニティ」に何を求めているのか。コミュニティの多義性の捉え方,概念と理念の歴史,生成と再生産の動態をさまざまな視点から明らかにする。気鋭の社会学者たちが,伝統と変化と実践の中のコミュニティを新たなアプローチで読み解く注目の書。
内容説明
人は「コミュニティ」に何を求めているのか。伝統と変化と実践のなかのコミュニティを、気鋭の社会学者が新たなアプローチで読み解く。
目次
序章 コミュニティへのまなざし
第1部 つなぐ―コミュニティの枠組みと働き(家なきコミュニティの可能性;危機に対応するネットワーク型コミュニティ;「職」「住」をシェアする―アクティビストたちの自治コミュニティを中心に)
第2部 たどる―コミュニティという概念の由来(「想像の共同体」としての国民国家と地域社会;コミュニティを組織する技術―都市計画とソーシャルワーク;共同の探求・地域の希求―戦後日本社会におけるコミュニティの需要/受容)
第3部 つくる―コミュニティの生成と再生産(“住民参加による環境保全”の構築―コモンズとしての生態系;居場所の条件―コモンズとしての住まい;更新されるコミュニティ―変化のなかでの伝統の継承)
終章 コミュニティの動態を読み解くために
著者等紹介
祐成保志[スケナリヤスシ]
東京大学大学院人文社会系研究科准教授
武田俊輔[タケダシュンスケ]
法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
5
章後に読書案内もあり教科書想定だろうけれども、同じ有斐閣の2022『地域・都市の社会学』に比べ突っ込んだ骨太の記述が多く、近い領域の人が読んでも入門書のハードルを越えてきそうだ。メディアの効果研究と団地の調査研究が並べられたり、民俗学の議論もかなり入ってきたりと、大学1・2回生が一人で読むため最初に手を出すには難しいかもしれないが、演習授業のテキストとして教員が補足しながら輪読すると良さそう。企画は10年前からなので、事項索引にも「コロナ禍」などの用語はないものの、経緯から直近の事例まで大変豊富で助かる。2024/02/15
Go Extreme
1
コミュニティへのまなざし:地域制と共同性 基底的な共同性 計画的コミュニティ 可能環境と実行環境 ウェルマンー喪失・孫愛・解放論 愛情・帰属 労力の配分 選択的帰属 順応と抵抗 つなぐ─コミュニティの枠組みと働き: 家なきコミュニティ ネットワーク型コミュニティ 職・住シェア さかのぼる─コミュニティという概念の由来: 国民国家と地域社会 組織する技術 共同の探求・地域の希求 つくる─コミュニティの生成と再生産: 住民参加による環境保全 居場所の条件 更新されるコミュニティ コミュニティの動態を読み解く2024/02/08
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