出版社内容情報
扱うテーマは私たちの現代社会が直面している課題に関するものばかりです。動物研究を通して,動物とヒトとを比べることで,こころへの新しい視点が得られるはずです。初学者の関心に沿った構成,かつ大学の入門講義に必要なトピックを厳選しました。
内容説明
ヒトの「こころ」の謎を解く動物心理学のすすめ。学習や記憶のメカニズム、性差、親子や他者との絆や葛藤、共感、ストレスなど、現代社会を生きる私たちが直面している課題に新たな視点を。
目次
序章 動物心理学のすすめ―こころの謎を動物たちと解いてみよう
第1章 脳から探る―こころの基盤は脳なのだろうか?
第2章 動物の多様性から探る―こころと脳の個人差はどう作られるのか?
第3章 動物たちが見せる絆から探る―こころが通うとはどういうことか?
第4章 動物の社会的葛藤から探る―ヒトはなぜ葛藤し、衝突するのか?
第5章 動物の感覚・知覚から探る―彼らの感じている世界は我われと同じか?
第6章 動物の学習から探る―どのように学び、忘れるのか?
第7章 動物のこころの不調から探る―なぜ悩み、病むのか?
著者等紹介
小川園子[オガワソノコ]
筑波大学
富原一哉[トミハラカズヤ]
鹿児島大学
岡田隆[オカダタカシ]
上智大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れどれ
2
おもしろエピソードの羅列ではなく、一章一章がきちんと科学の文法で構成されている。動物相手の実験の困難さとそれに対する真摯な姿勢には恐れ入った。2023/09/20
y
1
久しぶりに教科書的な本を読みました。 横書きなこともあり、慣れるのにちょっと時間がかかりましたが、慣れると丁寧に書かれているので、読みやすかったです。 動物実験の意義や、真摯に向き合う姿勢が丁寧に記載されていて、頭が下がりました。2024/06/12
なつい
0
人間だとどうなっているかといった話から動物の様々な生態が分かってとても興味深く読むことが出来た2024/07/11
英
0
最近になって、人間も動物の一種だと強く思い始めて、動物の生態に興味を持ちました。この本は、動物の一種である人間を理解することにも、とても役に立つと思います。2023/12/10
マッメ
0
動物心理学は何かということから各分野ごとに科学的な根拠や具体的な動物実験の方法を踏まえながら解説している。生物学の基礎から記述しているので、復習にもなる。今後の展開やコラムからも動物心理学の認知度を広めたい意思や情熱が伝わってきた。2023/11/26
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