内容説明
なぜ、いかにして、我々はすれ違うのか?日本企業はなぜ、そしてどのような論理で外国人を雇用しているのか。かたや外国人にとって「日本で働く」ことのもつ意味はいかなるものか。外国人社員と日本の大企業との雇用関係に注目し、その独特の関係がいかにして成り立ち、ミスマッチがなぜ起こってしまうのか、双方への多角的な調査をとおして明らかにしていく。
目次
序章 外国人雇用の現状と課題
第1章 外国人雇用を産業社会学的に考察するために―組織研究と労働者研究の邂逅および相互行為論としての雇用関係
第2章 外国人を雇用する日本企業の矜持と葛藤―外国人雇用の2つの戦略的理解をめぐるセンスメイキングと正当性の付与
第3章 日本企業で働く専門的外国人のキャリア選択―居住先と就労先の選択をめぐる葛藤と正当化の論理
第4章 日本企業と外国人労働者の雇用関係はいかにして成り立つのか―相互行為の分析から見える労使の「同床異夢」
終章 雇用関係の分析がもたらす知とは―産業社会学的な考察の地平と社会科学の「人間‐社会」観の更新へ
著者等紹介
園田薫[ソノダカオル]
日本学術振興会特別研究員(PD)。1991年、東京都生まれ。2021年、東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻博士課程修了。東京大学より博士号(社会学)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。