出版社内容情報
岩崎 晋也[イワサキ シンヤ]
著・文・その他
内容説明
地縁や血縁など特定の「関係のない他者」を援助する仕組みである「福祉」。私たちは「福祉」という仕組みがあることで見知らぬ他者と共存し、社会を形成できているのだ。社会はなぜ「福祉」を必要とするのか。その正当化の論理を、歴史上の3つの局面に焦点を当て、壮大なスケールで描き出す。新しい社会福祉が向かうべき方向を指し示す、渾身の福祉原論。
目次
第1章 古代都市国家の「福祉」とキリスト教による転換(「関係にもとづく援助」の規範化;古代都市国家における「秩序維持型福祉」の誕生;キリスト教による「秩序再構築型福祉」の展開)
第2章 近代市民社会の「福祉」と社会連帯論による転換(国家による社会防衛としての「秩序維持型福祉」;フランス革命後の「福祉」の社会的位置づけの変遷;社会連帯論による「秩序再構築型福祉」の展開)
第3章 現代社会の「福祉」と「新しい社会福祉」による転換(もう一つの「福祉」の系譜―「社会福祉の誕生」;消費者へのサービス提供―「社会福祉」の解体;「新しい社会福祉」による「秩序再構築型福祉」の可能性)
終章 福祉の原理とは何か
著者等紹介
岩崎晋也[イワサキシンヤ]
1961年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会福祉学専攻博士課程中退。東京都立大学人文学部助手を経て、1998年より法政大学。現在、法政大学現代福祉学部教授。日本学術会議会員(第23・24期)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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