内容説明
なぜ、格差や不平等があるのだろうか?なぜ、うまく協力できないのだろうか?社会に潜む様々な問題の構造に、数理モデルというツールで切り込む。その方法を、初歩からじっくりと伝える一冊。
目次
第1章 権力のパラドックス(強制的権力:合理性と知識;強制的権力の実効性問題;誰が権力者か ほか)
第2章 社会的ジレンマと環境問題―個人的な望ましさと社会的な望ましさの対立(社会的ジレンマとしての環境問題;共有地の悲劇;社会的ジレンマの解決に向けて:自動車の排気ガスによる環境負荷を例に ほか)
第3章 相対的剥奪のメカニズム―人はどんなときに不満を感じるのか(自分だけがとり残されるとしたら?;他者との比較による説明;相対的剥奪のブードン・高坂モデル ほか)?
第4章 互酬性の誕生―社会関係資本としての相互交流の密接さ(社会関係資本のアイデア;繰り返し囚人のジレンマ・ゲームによる定式化;進化ゲームによる定式化 ほか)
第5章 教育機会の不平等(出身階層間の教育の不平等は減少しているのか?;進学率の上昇によって階層間不平等が減少するのはなぜか?;IEOモデル ほか)
第6章 差別が生まれる構造(さまざまな差別;雇用と賃金の差別;偏見による雇用差別 ほか)
第7章 個人の選択と集合的決定(集合的決定という問題;陪審定理;多数決のパラドックス ほか)
第8章 平等性と豊かさの評価(平等主義と社会状態の評価;2人状況における社会的な評価基準;個人的な評価基準:社会的価値志向 ほか)
著者等紹介
盛山和夫[セイヤマカズオ]
1948年生まれ。1978年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、関西学院大学社会学部教授、東京大学名誉教授、博士(社会学)
浜田宏[ハマダヒロシ]
1970年生まれ。2001年、関西学院大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東北大学大学院文学研究科准教授、博士(社会学)
武藤正義[ムトウマサヨシ]
1976年生まれ。2006年、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程単位取得退学。現在、芝浦工業大学システム理工学部准教授、博士(学術)
瀧川裕貴[タキカワヒロキ]
1975年生まれ。2003年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、東北大学学際科学フロンティア研究所助教、スタンフォード大学社会科学研究所客員研究員、博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やまやま
凸凹
takao
ぽん教授(非実在系)
yyhhyy