内容説明
詳細なデータを駆使し、一九八〇年代以降の生活保障システムを分析。貧困や地域格差といった偏ったお金の流れが、ジェンダーと深くかかわることを明らかにし、現代日本の社会・経済の脆弱性を浮き彫りにする。誰もが社会で認められ、働き、所得を得て、暮らし続けていくことができる、包摂社会への視座を与える力作。
目次
序論 危機や災害に脆い社会
第1章 所得の格差・動態にかんするデータ―ミクロとマクロ
第2章 生活保障システムというアプローチ
第3章 福祉レジーム論をふりかえる
第4章 生活保障システムの3類型と日本
第5章 「失われた20年」のガバナンスの推移
第6章 「失われた20年」の始まり―1990年代のガバニング
第7章 小泉改革とはなんだったか―2000年代のガバニング
第8章 生活保障システムの比較ガバナンス―2000年代の日本の座標
終章 グッド・ガバナンスに向けて
著者等紹介
大沢真理[オオサワマリ]
東京大学社会科学研究所教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士(東京大学)、専攻は社会政策の比較ジェンダー分析。日本学術会議会員。ベルリン自由大学、ボッフム大学、アジア工科大学院大学、ハンザ先端研究所などで客員を務める。東京大学社会科学研究所全所的プロジェクト研究「ガバナンスを問い直す」リーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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