内容説明
変化を求められる公共政策、社会学に何ができるか―グローバル化、脱工業化、個人化に対応した新しい公共政策のために。
目次
公共政策における社会学―公共社会学のために
二一世紀型の社会政策―二〇世紀的前提を問う
福祉社会のガバナンス―多元主義とレジーム
セーフティネットかナショナルミニマムか―社会政策の理念
生活保障システムの危機―雇用の流動化と家族
社会政策における福祉と就労―ワークフェアの内実
高齢者ケアの政策―介護保険と地域福祉
年金社会学の構想―社会政策における信頼
縮小社会における地域―地域社会学と地域福祉学
ローカル・ガバナンスと地域福祉―地方自治の学校
ベーシック・インカム―ピースミールとユートピアの弁証法
高福祉高負担の社会意識―福祉国家の可能性
社会政策学会の再々出発―公共政策の刷新
著者等紹介
武川正吾[タケガワショウゴ]
1955年、東京都に生まれる。1979年、東京大学文学部社会学科卒業。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふにゃ
3
論文集。社会政策の社会学をメタ的に取り扱う章とさまざまな論点を出発点からに書いた章から成る。前者をもっと展開してもらいたいと思う。また後者では、BIについて書かれた章が興味深く読めた。月4万所得が増えたら!BIにしろ、社会政策にしろ、日本では、キャッチ―な言葉にさえ乗せられれば、政策の大転換は可能なのではないか。また、意識が変わればBIができるのではなく、BIさえできれば意識が変わっていく可能性がある。大胆な政策転換をしていけばいいのではないかとか責任のない立場からは思う。2013/06/09