出版社内容情報
高度で複雑だけど、面白い! 日常に潜む嘘やだましを心理学的に解明。「嘘とだましの心理学」の全体像を示す初めての概説書。
内容説明
最新の心理・医・生理・脳科学研究の知見をもとに、「嘘」「だまし」の心の仕組みをやさしく解き明かす。研究の歴史、これまでの研究でわかってきたことを、体系的かつ包括的にまとめた初めての概説書。「嘘とだましの心理学」の全体像をとらえるのに最適。
目次
なぜ今、「嘘とだまし」なのか
第1部 嘘とだましの実際(目の前にある嘘とだまし―錯覚;勧誘の嘘とだまし―悪徳商法の心理的メカニズム;医療場面における嘘―小児癌の告知 ほか)
第2部 嘘とだましの系統発生・個体発生(嘘とだましの進化―霊長類の嘘・だまし;嘘とだましの発達―子どものウソは「嘘」?;嘘とだましの人格と病理―空想虚言症とミュンヒハウゼン症候群 ほか)
第3部 嘘とだましのメカニズム(嘘認知のメカニズム―主観的真偽と客観的真偽;嘘の生理心理学的メカニズム―犯罪捜査における嘘発見;嘘の脳内メカニズム―脳機能画像研究を中心に ほか)
本書を終えるにあたって
著者等紹介
箱田裕司[ハコダユウジ]
1949年生まれ。九州大学大学院人間環境学研究院教授(認知心理学)
仁平義明[ニヘイヨシアキ]
1946年生まれ。東北大学大学院文学研究科教授(応用認知心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マサヤン
1
いくつものレパートリーの「嘘」や「だまし」について書かれた本。 それだけに参考文献を読んだほうがいい気がする場所も有りますが、とっかかりや基礎の情報を手にするにはいい本。 ダメな点があるとしたらやはり引用や用語の回りくどさなど。特に脳の部分はゆっくり熟読しても達成感が薄い。2011/03/12
あや
0
様々な切り口からみた「嘘」を各専門家が論じた講演会のまとめ本。動物から子供まで、だまし絵から司法・医療まで、嘘発見器からMRIまで、話題が多岐にわたっている。全てを「嘘」と言う1カテゴリでくくることには本文中でも疑問が呈されているが、様々な切り口を軽く覗いてみるには丁度良い。論文の紹介が多い割には難しい言い回しが少なく、研究を目的としない一般人でも興味深く読めた。2017/01/03
シサキ
0
テーマが幅広いというか、あちこち話が飛びすぎというか。目の錯覚、悪徳商法、医療現場、動物の擬態、霊長類の欺き、など。もう少しジャンル絞った方が読みやすい。2012/02/15