出版社内容情報
伊藤 修[イトウ オサム]
著・文・その他
内容説明
ふたたび起こりうる危機に向けて。日本経済に長く深甚な爪痕を遺したバブル崩壊後、金融行政は銀行破綻や不良債権の処理にどう取り組んだか。財務省『平成財政史』でも当該項目を執筆した著者が、危機の収束と健全化を実質的に駆動した制度整備を一望する。
目次
序章 本書の課題と構成
第1章 護送船団行政から金融危機へ:概観
第2章 バブル崩壊と初動の遅れ:1990~1994
第3章 非常事態入りと対応の混迷:1995~1996
第4章 金融危機と金融国会:1997~1998
第5章 不良債権処理の進展と危機の収束:1999~2005
終章 危機収束後の長期沈滞の展望:2005~2021
著者等紹介
伊藤修[イトウオサム]
埼玉大学名誉教授、博士(経済学)。1956年、長野県長野市生まれ。1979年、東京大学経済学部卒業。1984年、同大学院経済学研究科修了。大蔵省財政金融研究所研究員、神奈川大学教授等を経て、1999年、埼玉大学教授。理事兼副学長等を歴任。2022年、名誉教授。主要著作『日本型金融の歴史的構造』(東京大学出版会、1995年、エコノミスト賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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