出版社内容情報
改善活動の連鎖が大きなイノベーションに結実しうる可能性と,そのために求められる組織設計上の条件を探求した意欲的研究書。
内容説明
カイゼンは連鎖する。QCDF(品質、コスト、納期、フレキシビリティ)向上を目指す現場の取り組みは、競争力の源泉か、はたまた変革の阻害要因か。ステレオタイプで捉えられやすい活動の多様な実態を明らかにし、大規模イノベーションにつながる可能性と、そのための組織を探究する。
目次
第1章 改めて改善活動の意義を問い直す―イノベーションと組織の視点
第2章 巨人たちは何を発見し何を見過ごしたか―本書の位置づけと理論的考察
第3章 問題解決の連鎖としての改善活動―トヨタ自動車の事例
第4章 改善活動の3類型という発見―日本の自動車4社の完成車工場比較
第5章 改善活動をめぐる技術戦略と組織設計―シミュレーションによる検証
第6章 分権的改善活動の定着には何が必要か―IMVP調査と事例研究
第7章 ライン内スタッフ組織の成立条件―関係者の回想
第8章 イノベーションを生む改善―全社組織設計という隠された論理
著者等紹介
岩尾俊兵[イワオシュンペイ]
明治学院大学経済学部専任講師、東京大学博士(経営学)。平成元年、佐賀県生まれ。平成25年、慶應義塾大学商学部卒業。平成27年、東京大学大学院経済学研究科経営専攻修士課程修了。平成30年、東京大学大学院経済学研究科マネジメント専攻博士課程修了。同年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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