出版社内容情報
買物行動における感情の働きを理論と実証から解明し、感情への働きかけが企業と消費者の長期的な関係構築に有用なことを示す。
内容説明
現実の買物行動をより深く理解するべく、従来の研究で見過ごされてきた感情の持つオーガナイザー(優れたまとめ役)の側面にも光を当て、豊かな消費者像を浮かび上がらせる!長期的な売上増加のためには、企業と顧客の間に長期的関係を築きあげる必要がある。本書では、感情の持つ様々な側面や機能を明示して、長期的な来店行動につながりうるアプローチがいかなるものかを提示する。
目次
買物行動における感情の働きの解明を目指して
第1部 買物行動と感情の理論(買物行動研究の潮流―1920年代から1980年代初頭の研究;感情研究の系譜;買物行動における感情―成果と課題、本書の研究枠組み)
第2部 買物プロセスにおける感情の働き(買物動機と感情―感情的動機の働き;買物目的地選択と感情―感情経験の活用;店舗内行動と感情―オーガナイザーとしての快感情;満足評価と感情―快感情の持続の働き)
第3部 買物行動と感情研究の新展開(通り過ぎられない買物場所の魅力―愛着と選択の歪み;消費者特性と感情―感情重視のマーケティングは誰に有効か)
本書の成果と買物行動・感情研究の今後
著者等紹介
石淵順也[イシブチジュンヤ]
現職:関西学院大学商学部教授、博士(商学)。専門分野:消費者行動論、マーケティング・リサーチ、商業論。受賞:日本商業学会優秀論文賞(2015年)、日本マーケティング学会マーケティングジャーナルベストペーパー賞(2016年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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