出版社内容情報
19世紀半ばからの、資本主義経済社会の生成・発展過程に焦点を合わせ、経済構造の変化を中心に概説。論点を扱うコラムも充実。
内容説明
幕末から150年余りの経済構造の変化を概説。東京大学での講義をもとにした体系テキスト。時代状況を示すようなエピソードや研究史を彩った論争などのコラム、資料・写真、理解の程度を自己点検する復習課題など、自分で考えて理解するための仕組みも充実。
目次
日本経済史入門
第1部 資本主義経済社会の形成(幕末開港の歴史的意義;明治維新と原始的蓄積;日本資本主義の確立)
第2部 軍事大国への道―1910~45年(帝国主義的経済構造の形成;昭和恐慌と景気回復;戦時経済体制とその破綻)
第3部 経済大国への道(戦後改革と経済復興;高成長経済の時代;安定成長への転換)
最先進国日本の経験
著者等紹介
武田晴人[タケダハルヒト]
東京大学名誉教授、経済学博士(東京大学)。1972年東京大学経済学部経済学科卒業。1979年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1979年東京大学社会科学研究所助手。1981年東京大学経済学部助教授。1991年東京大学経済学部教授。1996年~2015年同大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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station to station
2
幕末から現代にかけての日本経済の歩みを辿る内容。特定の学説や思想に偏るのではなく、対立する意見なども交えて解説されており、日本経済史を複眼的に考える上での指針になる。2020/06/15
mcpekmaeda
1
幕末からバブル期までの日本の歴史を経済活動と経済制度がどの様に互いに影響しあいながら発展してきたかを因果関係に注意しながら、丁寧に説明している。各章の終わりに復習問題が着いており、筆者の論点を理解するのに役立ちました。 2020/02/23
アバチャン
1
日本経済が明治維新直前からアベノミクスまで通しで学習できた。改めて、政治と経済のつながり、政府と財界の関係、財閥中心の企業構造がよく理解できた。2019/07/17