出版社内容情報
歴史的視点、日本社会・経済問題、グローバル化世界での課題から、第一線で活躍する執筆陣による日本の制度設計に必要な考察。
内容説明
急速に進む金融の自由化・国際化により転換点を迎えている日本の金融システム。規制の多いシステムは時代の変化に対応し難い。一方、規制のない市場はしばしば社会に深刻なダメージをもたらす。望ましいアーキテクチャーの構築に向け、歴史的、現代的、制度的、国際的な視点から各領域の第一人者が検証する。
目次
本書の問題意識(金融システムの制度設計)
第1部 歴史的視点から見た日本の金融システム(戦前の日本の工業化と金融システムの機能;戦前期金融システムにおけるリスク負担機能―預金市場を中心にして)
第2部 日本の経済社会システムの課題(非上場企業におけるコーポレート・ガバナンス;少子高齢化と親子間の助け合い)
第3部 長期停滞下での日本の金融システム(「バブルの代替」と財政の維持可能性;銀行行動と貨幣乗数の低下―量的緩和政策は貸出を拡大したか)
第4部 現代の国際金融システム(アジア債券市場と日本の役割;世界金融危機後における国際通貨の流動性―金利裁定式からの含意)
著者等紹介
福田慎一[フクダシンイチ]
東京大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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