内容説明
日本的特質はなぜ生まれたのか。福祉国家としての日本が持つ特殊性の要因に関して、制度派経済学の視角に基づきながら、制度と組織に焦点を当て、ドイツとの比較を試みつつ実証的に解明する。
目次
第1部 課題と方法―制度派経済学からのアプローチ(福祉国家とは何か―課題と方法;経済学における福祉国家;制度派経済学的アプローチによる第三セクターの分析―社会サービス提供組織の日独比較)
第2部 福祉政策における制度と組織―公民関係と中央・地方関係(年金保険における組織構造―日独比較;医療保険および救貧事業の制度形成―日独比較;介護保険の成立における日本的特質)
第3部 開発と福祉の財政構造―大都市および過疎地域の事例(日本の公共投資政策の特質―高度成長期からバブル経済期まで;大都市における社会サービスの「外部化」;過疎地域の福祉行財政の課題―長野県自治体の事例分析)
日本的特質とその要因―本書の結論
著者等紹介
佐々木伯朗[ササキノリオ]
1966年岩手県に生まれる。1989年東京大学経済学部卒業。1994年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、東北大学大学院経済学研究科教授、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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