内容説明
撤退か?維持か?の二者択一を超え、グローバル時代の新たなマネジメントの可能性を示す。円高などの厳しい環境のもとで、量産活動の拠点を海外に移す決断に迫られた企業も多い。長期的な視点に立ち競争力を得るために、本国拠点はどのような活動を行い、現地工場とどのような関係をもつことが望ましいのか。そのためには何が大事かを明らかにする。
目次
第1章 本書の問題意識―本国量産活動の撤退が及ぼす影響
第2章 文献レビューと本書の視座―国際経営論における本国量産活動の撤退
第3章 本国量産活動の撤退が及ぼす影響―日系HDDメーカータイ工場に起きた問題
第4章 海外子会社の本国拠点への依存関係―海外派遣社員に関する定量分析
第5章 本国量産活動の維持がもたらす拠点間競争の効果―日産追浜工場の成功
第6章 本国拠点の量産活動における優位―日系タイ工場への質問票調査
第7章 本国拠点による活動の範囲を超えた知識の保有―ミネベアのマザー工場体制
第8章 本国拠点に頼らない海外子会社の能力構築―本国人トップの強み
第9章 本書の結論―量産知識に基づく多国籍企業のマネジメント
著者等紹介
大木清弘[オオキキヨヒロ]
1985年神奈川県生まれ。2007年東京大学経済学部卒業。2008年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。2011年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。関西大学商学部助教。2012年東京大学博士号(経済学)取得。2014年より、東京大学大学院経済学研究科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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