内容説明
アメリカのナショナル・センターから世界の中枢都市へ、そして21世紀型都市へ。巨大で魅力に満ちたニューヨークは、危機に遭遇するたびに再生と繁栄の戦略を作り替え、展開してきた。そのエネルギーの源は何か。
目次
巨大都市の衰退・危機と再生―ニューヨークが象徴する世界
第1部 財政の危機と再生(巨大都市財政の破綻―1970年代ニューヨークの危機;破綻へのみち―予算制度の成立(19世紀末)から危機(1970年代)へ
破綻への対応―1970年代の予算制度改革
財政再建への挑戦―1980年代末までの予算過程
財政構造改革―ディンキンス市政からジュリアーニ市政へ
経済振興政策―ジュリアーニ市政のダイナミクス)
第2部 コミュニティの危機と再生(ニューヨーカーたち―世界都市に生きる人々の明暗;住宅問題とコミュニティ―都市経済の構造転換の中で;都市再生政策の明暗―繁栄と貧困の共存;巨大都市の未来―維持可能な都市は可能か)
著者等紹介
横田茂[ヨコタシゲル]
関西大学商学部教授。1942年富山県に生まれる。1965年京都大学経済学部卒業。1970年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。(経済学博士)。専攻は、財政学・アメリカ経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
1
10. 23 ★5 非常に読みやすい。 公務員諸君の必読書! 危機に遭遇するたびに再生と繁栄の戦略を作り替えてきたニューヨーク。1970年代の財政破綻とそこからの脱出過程を、リーダーからホームレスまでのニューヨーカーたちの行動と、それを結集させた諸制度に注目して考察する。2008/08/15
ja^2
0
本書は、衰退と繁栄を繰り返したNY市財政の歴史を予算制度と住宅・コミュニティ問題の両面から分析したものだ。▼NYが脱工業都市を標榜して世界都市として復活する90年代後半以降、「プロデューサー・サービス」と呼ばれる高度な法人向けサービスの果たした役割は興味深い。また、それがリーマンショックにも繋がっていく危うい側面を持っていたという分析も、しかりだ。▼昔は、日本はアメリカの20年後を行くといわれたが、今はそれほどタイムラグはないだろう。GDPでいえばNYと世界都市の双璧と言われる東京の今後はいかに。2012/03/24
D.Tsukamoto
0
卒論用。メモ・考察は別記。2019/05/03
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