企業支配力の制御―戦後日本企業の経営者・資金提供者関係

企業支配力の制御―戦後日本企業の経営者・資金提供者関係

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641161610
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C3034

出版社内容情報

「所有と経営の分離」が現代企業の特徴として指摘されて以来,コーポレートガバナンス分析の最も重要な論点でありながら,たしかな研究の少なかった「経営者による株主や債権者のコントロール」のしくみや機能,実態を,確実な論理と現実感覚を駆使して解明する労作。

1章 問題の設定
 作用に対する反作用
 主要資金提供者の企業支配力
 主要資金提供者の制御
 本書の課題と枠組
2章 戦後日本企業の所有構造と企業金融構造
 法人株主主体の株式所有構造
 企業金融構造:銀行借入の大きさとメインバンク・システム
 株式持ち合いと制御の誘因
3章 縮減型制御
 研究の方法と枠組
 大株主の縮減型制御
 大口債権者の縮減型制御
 まとめ
4章 封じ込め型制御
 大株主構造と持ち合い構造の制御パターン
 大口債権者構造の制御パターン
 封じ込めの論理
5章 制御と経営者の自己規律
 日本の企業統治主体再考
 日本企業における経営者の自己規律
 制御に内包された自己規律メカニズム
6章 制御を可能にした要因
 株主の交渉可能性と安定株主候補多数性
 株主構造のさまざまな調整手段の存在
 債権者候補多数性と金融機関競争の激しさ
7章 結論と含意
 関係をベースにした制御のバリエーション
 バブル経営の原因への含意
 これからの企業統治メカニズムを考えるために
 おわりに

目次

第1章 問題の設定
第2章 戦後日本企業の所有構造と企業金融構造
第3章 縮減型制御
第4章 封じ込め型制御
第5章 制御と経営者の自己規律
第6章 制御を可能にした要因
第7章 結論と合意

著者等紹介

田中一弘[タナカカズヒロ]
1966年東京都に生まれる。1990年一橋大学商学部卒業。1999年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。1999年神戸大学大学院経営学研究科助教授、現在に至る
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感想・レビュー

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企業支配とは所有権が一番誰に集まっているかに左右されるが、経営陣支配力を維持、制御するためにどのような施策を打っているのか長期的データをもとに分析している。資本提供者からではなく、経営陣からという視点で見た本はなかなか珍しいものであり一読する価値はある。2013/09/27

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