出版社内容情報
市場経済の公正を支える監査制度の危機的ともいわれる現在の問題点を、根元的に摘出し制度のあり方を提言する渾身の力作。
内容説明
市場経済の公正を支えるはずの監査制度は、いま大きく揺らいでいる。公認会計士としての豊富な実務経験と深い学識から、制度・倫理両面の危機的問題点を内側から捉え、世界に通用する制度改革を提言する渾身の力作。
目次
第1章 社会機構と構造統制
第2章 企業の不正と監査問題
第3章 公認会計士の使命と倫理
第4章 公認会計士監査の公営論批判
第5章 企業情報の監査とその周辺業務
第6章 中間監査制度の問題点
第7章 計算書類の作成・確定をめぐる諸問題
第8章 商法・会計監査人監査制度の問題点
第9章 公認会計士・監査法人等の問題点
第10章 監査契約と職業責任の問題点
著者等紹介
川北博[カワキタヒロシ]
1925年石川県金沢市に生まれる。1945年陸軍士官学校卒業。1950年中央大学商学部卒業。1955年公認会計士第3次試験合格、公認会計士・税理士登録。1962~68年山梨学院大学教授。1981~85年日本公認会計士協会会長、大蔵省企業会計審議会・公認会計士審査会各委員、IASC・IFAC各日本代表。1986~88年CAPA(アジア太平洋会計士連盟)会長。1986~93年監査法人トーマツ会長。1990~92年デロイト・トウシュ・トーマツ・インタナショナル(DTTI)会長。1993年~中国人民大学客員教授1994~99年東亜大学大学院総合学術研究科教授。2000年博士(会計学)
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